株式会社 ジャッド Judd. Co., Ltd. note

#クールチョイス鹿児島2018

身も心も温かくする、鹿児島の文化飲料。

<COOLBIZ・WARMBIZ>
“茶いっぺ”の風習が残る鹿児島県は、静岡県に次いで日本第2位の荒茶生産量を誇る茶葉産地。産業として本格的に日本茶の生産が始まったのは明治時代で、当時、日本茶は国内生産量の約80%が輸出向けで、生糸に並ぶ最も重要な輸出品として日本の近代化と発展を支えていた。その後、温暖な気候と平坦地を活かした生産の効率化で急成長し、昭和50年代には静岡県に次ぐ日本茶の名産地となった。かごしま茶は新茶の時期が早いのも特徴で、走り新茶として名高い品種に「ゆたかみどり」がある。1954年創業、鹿児島市に本社を構える「株式会社 下堂園」は「ゆたかみどり」の美味しさを引き出す技術の確立に尽力した老舗。茶の栽培・製造を指導する技術者だった創業者の下堂薗實氏は、「安かろう、不味かろう」と言われていたかごしま茶の評判を覆したいという不屈の精神で『千両』という銘茶を生み出した。
鹿児島の“茶いっぺ”文化が繋いできたのは、こうした先人たちの精神であり、思いやりと気遣いで心の渇きを潤す、温かさなのだ。日本一早い新茶から秋冬番茶まで多種多様で良質な茶葉を味わえる産地の特権を、県民ならば心ゆくまで堪能したい。季節にあった旬の茶葉を吟味して、適した道具でお茶の持ち味を引き出すように、最後の一滴まで注ぎきる。先人たちの偉業に想いを馳せながら、一杯のお茶が身も心も温かくしてくれるひとときを、じっくり味わおう。

取 材/中村 麻佑
協 力/株式会社 下堂園


2018年10月4日 発行
発  行/ 鹿児島市 環境政策課
鹿児島市山下町11-1
TEL 099-216-1296

編  集/ 株式会社ジャッド
清水隆司、馬場拓見
デザイン/ 株式会社ジャッド
イラスト/ オカタオカ
運営協力/ 株式会社KCR

Photo by 南修一郎(p04-05)、奥敬志(p02-03、p08)、磯畑弘樹(p12-13)
協  力/ 鹿児島大学広報センター、本田 豊洋(鹿児島大学 法文学部 准教授)
*この冊子の取材に係る情報は2018年発行時点のものです。